ソリドール 秋の花 2012年10月17日 ソリドール(Solidor)はバラ科バラ属の落葉低木である。ハイブリッドティ系(Hybrid Tea:HT)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの大輪である。1985年にフランスのメイアン社(Meilland)によって作出された。樹高は100~120センチくらいである。樹形は直立性である。花には微香がある。開花時期は5~11月である。花径12センチくらいの半剣弁高芯咲きの半八重で、花の色は黄色である。花弁数は25~30枚である。写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Rosa 'Solidor'★大きくて目にもまばゆい黄の薔薇に これもありかとほっとため息花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
メンデルスゾーン 秋の花 2012年10月16日 メンデルスゾーン(Mendelssohn)はバラ科バラ属の落葉低木である。音楽家メンデルスゾーンの没後150年を記念して、ドイツのバラ育種家ヘルベルト・ウィッスラー(Herbert Wiessler)によって1997年に作出された。フロリブンダ系(Floribunda:FL)と呼ばれるものの1つで、四季咲きの中輪である。樹高は100~180センチくらいである。花に香りはない。開花時期は5~11月である。花径6センチくらいの剣弁高芯咲きで、花の色はピンクである。写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Rosa 'Mendelssohn'★記念して名づけることの多い花 どうしてかなと薔薇を見つめて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
大実紫苔桃(オオミムラサキコケモモ) 果実・野菜 2012年10月15日 大実紫苔桃(オオミムラサキコケモモ)はキキョウ科プラティア属の多年草である。原産地は台湾、中国、マレーシア、ニュージーランドなどである。標準和名はサクラダソウという。漢字でどう書くかは確認できていない。流通名を笑窪草(エクボソウ)ともいう。匍匐性がある。茎の長さは10~60センチくらいになる。葉は円心形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は5~7月くらいである。白色ないし淡い紫色をした溝隠(ミゾカクシ)に似た花をつける。花の後につく実は直径1センチくらいの球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、赤紫色に熟する。実の鑑賞期は7~10月である。パープルクランベリーの名でも流通しているが、ツツジ科のクランベリーとは異なり食用にはならない。なお、ネットでは流通業者を中心として本種と笑窪草(エクボソウ)を別種とする見方が多いが、YListではシノニムとしている。属名の Pratia は19世紀のフランス人の海軍士官「プラベルノン(Charles L. Prat-Bernon)さん」の名からきている。種小名の nummularia は「硬貨形の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Pratia nummularia(=Lobelia angulata)★食べられぬ実にはあれども美しく 花も可憐と人に好かれて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
大実の蔓苔桃(オオミノツルコケモモ) 果実・野菜 2012年10月14日 大実の蔓苔桃(オオミノツルコケモモ) はツツジ科スノキ属の常緑小低木である。原産地は北アメリカの北東部で、湿地帯に生える。別名をアメリカンクランベリー(American cranberry)といい、ジャムやジュースなどに利用される。ネイティブ・アメリカンは整腸薬や壊血病の予防に用いてきたという。樹高は10~20センチくらいである。匍匐性がある。葉は厚くて細長い楕円形である。開花時期は6~8月である。枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅色の花を咲かせる。実は8~10月ころに赤く熟する。属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。種小名の macrocarpon は「大きな果実の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Vaccinium macrocarpon★ぶら下がる赤い実ずんと重たそう 長い名前に頬を緩めて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
一位(イチイ) 果実・野菜 2012年10月13日 一位(イチイ)はイチイ科イチイ属の常緑高木である。北方領土を含む北海道から九州にかけて分布する。特に北海道や東北では群生地が見られる。また、庭木や生け垣として利用される。海外では、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿海部、サハリンなどにも分布する。樹高は15~25メートルくらいになる。和名の由来は、かつて「正一位」「従一位」の高官の持つ笏に用いられたことからこの名がついたとされる。アイヌ語ではオンコという。また、短歌や俳句では「あららぎ」と呼ばれる。葉は針状の線形で、羽状(鳥の羽のように左右に小葉が並ぶ)に密生する。開花時期は3~4月である。雌雄異株で、黄褐色の花をつける。雌花は9~10月に色づいて、厚みのある赤い仮種皮が種子を覆う。仮種皮は赤い多肉質で甘い。実は食べられるが種子は有毒である。葉を乾燥したものを生薬で一位葉(いちいよう)といい、利尿、通径薬などに用いる。木目がまっすぐ通り緻密で光沢があるので、材は彫刻材、床柱、細工物などに用いられる。また、世界各地で弓の材料として用いられていたようである。俳句では「一位」が夏の季語、「一位の実」が秋の季語である。属名の Taxus はギリシャ語の「taxos(ヨーロッパイチイ)」からきている。種小名の cuspidata は「急に尖った」という意味である。写真は10月に野田市の清水公園で撮った。学名:Taxus cuspidata★オンコの実つまんで食べた幼き日 記憶の底よりふと甦り☆位山笏(しゃく)を造りて名をもらい 今に至るは実を結びつつ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|