浪速桜(ナニワザクラ) 春の花 2013年04月02日 浪速桜(ナニワザクラ)はバラ科サクラ属の落葉高木である。国立遺伝学研究所で染井吉野(ソメイヨシノ)の起源を研究するする過程で、伊豆大島の大島公園にあった染井吉野(ソメイヨシノ)の実生(みしょう:接ぎ木ではなく苗から育てること)から生まれた。染井吉野(ソメイヨシノ)は、大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガン)の自然交配によって生まれたと考えられている。その実験の過程で誕生したのがこの桜で、性質は大島桜(オオシマザクラ)に近い。樹高は5メートルから15メートルくらいである。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。葉の裏表や葉の柄に毛が少し生える。開花時期は4月の上旬である。葉の展開に先立って花を咲かせる。花は大輪で、一重咲きである。花びらの先は細かく切れ込む。花の色は白いが、咲き進むと花全体が赤く染まる。花には旗弁(きべん:雄しべが花弁のように変化したもの)がある。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の yedoensis は「江戸の」という意味である。写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus x yedoensis 'Naniwa-zakura'★何ゆえに浪速桜と名づけしか 明かしてほしいいつか誰かが花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
真鶴桜(マナヅルザクラ) 春の花 2013年03月31日 真鶴桜(マナヅルザクラ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。原木は神奈川県真鶴町の貴船神社にあったもので、牧野富太郎さんが発見した。豆桜(マメザクラ)と他種との自然交雑種と推定されている。豆桜(マメザクラ)は富士山や箱根を中心とした山地に分布する品種である。樹高は4から7メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は3月から4月である。葉の展開に先立って花をつける。花の色は白く、一重咲きである。花径は2センチくらいで小輪である。咲き進むと、花弁、萼、雄しべが紅色を増す特徴がある。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の affinis は「近似の」という意味である。品種名の Manadzuruensis は「真鶴産の」という意味である。写真は3月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。学名:Prunus x affinis 'Manadzuruensis' ★小振りでも刻む歴史は大物さ 変幻自在の真鶴桜花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
アメリカ 春の花 2013年03月30日 アメリカはバラ科サクラ属の落葉高木である。ワシントンに贈られた染井吉野(ソメイヨシノ)の実生から選抜した品種である。現地では「曙」と呼ばれているが、日本には同名の桜があるため「アメリカ」に改名された。樹高は5~15メートルくらいである。葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は3月から4月である。染井吉野(ソメイヨシノ)よりもやや早く、葉の展開に先立って花を咲かせる。花は花径2~3センチの中輪で、一重咲きである。花の色は淡い紅色を帯びる。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の yedoensis は「江戸の」という意味である。写真は3月に神代植物公園で撮った。学名:Prunus x yedoensis 'America'★海渡りまた海渡り今ここに アメリカの花青空に溶け花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ブラキコメ・イベリディフォリア 春の花 2013年03月29日 ブラキコメ・イベリディフォリアはキク科ヒメコスモス属(ブラキコメ属)の一年草である。原産地はオーストラリアの西部である。属名の読み方は「ブラキカム」とするものもある。和名は姫コスモス(ヒメコスモス)という。日本へは明治時代の後期に渡来した。草丈は10~30センチくらいである。茎は細くてよく枝分かれをする葉は羽状に細かく切れ込み、互い違いに生える(互生)。開花時期は4~6月くらいである。花径3~4センチくらいの頭花をつける。舌状花の色は紅紫色や青、白で、真ん中の筒状花は黄色い。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Brachycome は「brachys(短い)+come(毛)」からきている。実の冠毛が短いことから名づけられた。種小名の iberidifolia はアブラナ科の「マガリバナ属(Iberis)に似た葉の」という意味である。写真は3月に京都府立植物園で撮った。学名:学名: Brachycome iberidifolia★おやこれはコスモスみたいな花姿 オーストラリアが故郷という花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
ペニーブラック 春の花 2013年03月28日 ネモフィラ・メンジーシーはハゼリソウ科ルリカラクサ属(ネモフィラ属)の一年草である。分類体系によってはムラサキ科とされる。原産地はアメリカのカリフォルニア州である。和名は瑠璃唐草(ルリカラクサ)という。ペニーブラック(Penny black)はその園芸品種の1つである。 草丈は10~20センチくらいである。茎は地面を這うようにして伸びる。葉は羽状に深く裂け、互い違いに生える(互生)。向かい合って生える(対生)場合もある。開花時期は3~6月である。花径は2~3センチで、花びら(花弁)は5枚である。花の色は黒っぽい紫色で、花びらの先には白い縁取りが入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Nemophila はギリシャ語の「nemos(小さな森)+ phileo(愛する)」からきている。種小名の menziesii はスコットランドの植物学者「メンジーズ(Archibald Menzies, 1754-1842)さん」の名からきている。品種名の Penny Black はイギリスで発行された最初の切手の愛称からきている。1ペンス切手の刷り色が黒だった。写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Nemophila menziesii 'Penny Black'★お澄ましがとても似合うよこの花は 背は低くともレディの気品花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|