獅子頭(シシガシラ) 観葉植物 2013年08月02日 獅子頭(シシガシラ)はシシガシラ科ヒリュウシダ属の多年草である。日本固有種である。北海道から九州の屋久島にかけて分布し、山地の林の中や道端などに生える常緑性シダ植物である。草丈は20~40センチくらいである。太い根茎があり、放射状に葉を広げる。1回羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、羽片は線形である。斜面に生育していることが多く、斜面方向に葉が垂れ下がる傾向がある。和名の由来は、その様子を獅子のたてがみにたとえたものである。命名者は牧野富太郎博士である。属名の Blechnum はギリシャ語の「blechnon(シダ)」からきている。種小名の niponicum は「日本の」という意味である。写真は8月に箱根湿生花園で撮った。学名:Blechnum niponicum★葉を広げ地を覆いたる獅子頭 しばし眺めて名を確かめて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR
ニコチアナ・ラングスドルフィー 夏の花 2013年07月27日 ニコチアナ・ラングスドルフィーはナス科タバコ属の多年草である。原産地はブラジル、アルゼンチン、パラグアイである。園芸的には一年草として扱われる。イギリスなどで観賞用に栽培されている。草丈は70~120センチくらいである。葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は6から0月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、黄緑色をした3センチくらいの筒形の花をたくさんつける。花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草が有毒なので注意が必要である。属名の Nicotiana はフランスの外交官「ジャン・ニコ(Jean Nicot, 1530-1600)さん」の名からきている。初めてタバコの種子をフランスにもたらしたことから名づけられた。種小名の langsdorffii はロシアのリオデジャネイロ領事「ラングスドルフ(G. I. Langsdorf, 1800's)さんの」という意味である。1820年代にブラジル内部の地域の探検計画を立てた。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Nicotiana langsdorfii★筒形の小さな花が可愛いよ 咲いているかといぶかるほどだ花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
グロリオサ・スペルバ 夏の花 2013年07月26日 グロリオサ・スペルバはユリ科キツネユリ属(グロリオサ属)の多年草である。分類体系によってはイヌサフラン科とされる。グロリオサ属は1属1種である。原産地はアフリカの西部で、半蔓性の球根植物である。和名は百合車(ユリグルマ)といい、狐百合(キツネユリ)の別名がある。草丈は100~150センチくらいである。葉は幅の広い線形で大きい。開花時期は6~9月くらいである。1本の花茎に10輪くらいの花をつける。花被片は6枚で、長さが10センチくらいある。色は紅色で、つけ根の部分と縁に黄色の覆輪が入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。全草に有毒アルカロイドのコルヒチンを含む。属名の Gloriosa はラテン語の「gloriosus(見事な)」からきている。種小名の superba は「気高い」という意味である。写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Gloriosa superba★色合いも花の姿も変わってる 面白いよねアフリカの花花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
天狗鍬形(テングクワガタ) 夏の花 2013年07月25日 天狗鍬形(テングクワガタ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草である。分類体系によってはオオバコ科とされる。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や亜高山の湿った草地や林の縁などに生える。海外では、北半球の亜寒帯に広く分布する。和名の由来は、長い雄しべを天狗の鼻にたとえたものである。「鍬形」の名は、実につく萼を兜飾りの鍬形にたとえたものである。別名を這い鍬形(ハイクワガタ)という。草丈は10~20センチくらいである。茎の下部は地を這って広がる。葉は長さ7~15ミリくらいの楕円形で、向かい合って生える(対生)。葉には柄はなく、葉の先は丸い。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)はほとんどない。上部の葉は互い違いに生える(互生)。開花時期は6~8月である。茎の上部に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5~7ミリくらいの淡い青紫色の花を疎らにつける。花冠は4つに裂けて皿形に開く。下の1枚の裂片がやや小さく、色も薄い。花冠の内側には濃い紫色の筋が入る。萼片は4枚、雄しべは2本、雌しべは1本である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。種小名の serpyllifolia は「イブキジャコウソウのような葉の」という意味である。亜種名の humifusa は「地面に広がった」という意味である。写真は6月に上高地で撮った。学名:Veronica serpyllifolia subsp. humifusa★縦縞の花の模様がチャーミング 小さいけれど天狗鍬形花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
山鍬形(ヤマクワガタ) 夏の花 2013年07月24日 山鍬形(ヤマクワガタ)はゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草である。日本固有種である。本州の関東地方の北部から中部地方にかけて分布し、亜高山や高山のやや湿った林の中に生える。草丈は5~15センチくらいである。茎は根元で枝分かれし、地を這って横に広がる。茎に開出(立ち上がるようにつくこと)毛が生える。葉は長さ1~3センチくらいの卵形で、向かい合って生える(対生)。葉の縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。近縁種の鍬形草(クワガタソウ)のほうが鋸歯は大きい。葉の表面には毛が多い。開花時期は6~8月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径は1センチくらいの淡い紅紫色の花を疎らにつける。花冠は4つに裂けて皿形に開き、内側には濃い色の筋が入る。萼片も4枚である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名の由来は、山に生える「鍬形草」という意味である。「鍬形草」の由来は、さく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)につく萼を兜の鍬形に見立てたものである。属名の Veronica は聖者ベロニカに捧げられた名である。種小名の japonensis は「日本の」という意味である。写真は6月に上高地で撮った。学名:Veronica japonensis★目に留まる花の姿にはっとして 息を殺してレンズを向けて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|