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錦アカリファ(ニシキアカリファ)



錦アカリファ(ニシキアカリファ)はトウダイグサ科エノキグサ属(アカリファ属)の常緑低木である。
アカリファ属は世界の熱帯・亜熱帯地方を中心に450種以上が分布する。
日本にも榎草(エノキグサ)が分布し、属名の和名をエノキグサ属という。
本種の原産地はフィジー諸島やニューブリテン島である。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
紅紐の木(ベニヒモノキ)と同じ仲間だが、花は目立たず葉に観賞価値がある。
英名はビーフステーキプラント(beefsteak plant)である。
若い葉は全体に赤みが強く、特に葉脈の赤い様子がレアステーキを連想させるということで名づけられた。
樹高は2メートルから3メートルくらいである。
葉は幅の広いへら形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉はつやがって大きく波打ち、葉脈に沿って赤い斑が入る。
開花時期は4月から6月である。
葉の脇から尾状花序(単性の花が穂状につき、垂れ下がる)を出す。
花には花弁はない。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Acalypha はギリシャ語の「acalephe(イラクサ)」からきている。
種小名の wilkesiana はアメリカ海軍の士官で探検家だった「ウィルクス(Charles Wilkes, 1798-1877)さんの」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園の温室で撮った。
学名:Acalypha wilkesiana

★ぎらぎらと輝く陽射し大好きな
 南国育ちの錦アカリファ



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