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巒大日陰躑躅(ランダイヒカゲツツジ)



巒大日陰躑躅(ランダイヒカゲツツジ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木である。
ツツジ属は世界に1000種以上が分布し、また多くの園芸品種がある。
本種の原産地は台湾である。
高雄山などの標高1700メートルから2200メートルの山地の林の中に生える。
分類上は丸葉梅花躑躅(マルババイカツツジ)の変種とされている。
中国名は長卵葉馬銀花である。
馬銀花は丸葉梅花躑躅(マルババイカツツジ)の中国名で、長卵葉が変種の特徴を示している。
「巒大」は台湾の地名からきている。
ただし、本種を変種とはせず基本種に含める見解もある。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
葉は長い卵形で互い違いに生え(互生)、枝先に輪生状に集まる。
葉の質は革質で先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は4月から5月である。
花径は4センチから6センチである。
花冠は漏斗状で、先は5つに深く裂ける。
花の色は白ないし淡い紅紫色で、上側の裂片には濃い紅紫色の斑が入る。
雄しべは5本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の ovatum は「卵円形の」という意味である。
変種名の lamprophyllum は「艶のある葉の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron ovatum var. lamprophyllum

★巒大の文字にどうにかたどりつき
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