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紅葉葉団扇(モミジバウチワ)



紅葉葉団扇(モミジバウチワ)はサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の蔓性常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には紅団扇(ベニウチワ:Anthurium scherzerianum)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地はコロンビア、エクアドル、ペルー、ブラジルなどである。
本種は蔓性で、気根を伸ばして樹木や岩に着生する。
葉は手のひら状に裂け、小葉は7枚から15枚になる。
小葉の形は線状の披針形(笹の葉のような形)である。
小葉の先は尖り、縁は波状になる。
仏炎苞(棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)は淡い緑色、肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)も緑色で、花はあまり目立たない。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。
もっぱら葉を観賞する。
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の polyschistum は「たくさん深裂した」という意味である。
写真は10月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Anthurium polyschistum

★仲間とはちょっと違った姿だね
 アンスリウムの葉っぱも裂ける




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