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アンスリウム・キューベンセ



アンスリウム・キューベンセはサトイモ科ベニウチワ属(アンスリウム属)の常緑多年草である。
アンスリウム属は中南アメリカに1000種くらいが分布する。
日本にも明治時代には同属の紅団扇(ベニウチワ)が渡来しており、属名の和名をベニウチワ属という。
本種の原産地はキューバやユカタン半島などである。
標高100メートルから700メートルまでの森に生える。
草丈は40センチくらいである。
根際から生える葉は倒卵形で、群がり生える(叢生)。
葉の先は尖り、両端縁は波状となる。
開花時期は不定期である。
葉の間から花茎を伸ばして緑色の仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)を出し、紅紫色の肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出すが、地味である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果で、実の色は赤い。
属名の Anthrium はギリシャ語の「anthos(花)+oura(尾)」からきている。肉穂花序が尾のように見えることから名づけられた。
種小名の cubense は「キューバの」という意味である。
写真は10月に京都府立植物園で撮った。
学名:Anthurium cubense

★この花はずいぶん長く咲いている
 地味だけれども不思議な魅力




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