雄菜揉み(オナモミ) 秋の花 2011年10月19日 雄菜揉み(オナモミ)はキク科オナモミ属の一年草である。日本各地に分布し、道端や空き地などに生える。世界中に広く分布している。日本へは古い時代に大陸から渡来した「史前帰化植物」と考えられている。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に新たに登録されている。草丈は50~100センチくらいである。葉は心臓形で、互い違いに生える(互生)。葉は3つに浅く裂け、縁に不揃いの粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。雌雄同株である。開花時期は8~10月くらいである。茎先や葉の脇から円錐状の花序を出し、白っぽい黄緑色の花(頭花)をつける。雄花は茎の上方につき、雌花は下方につく。花の後にできる実は総苞に包まれた果苞で、周りに棘がある。衣服や動物の毛に付着して散布される。果実は生薬名を蒼耳子(そうじし)と言い、発汗、解熱、解毒などの薬効がある。属名の Xanthium はギリシャ語の「xantho(黄色い)」からきている。種小名の strumarium は「腫物で覆われた」という意味である。写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Xanthium strumarium ★ぺったりとひっつく様が面白く 遊び興じた日々思い出し☆ふと見ればちゃっかりついて運ばされ ここでいいよと言わんばかりに花図鑑植物図鑑PR