藤豆(フジマメ) 秋の花 2011年10月20日 藤豆(フジマメ)はマメ科フジマメ属の蔓性一年草である。インド、東南アジアあるいはアフリカとされている。インドでは3000年前から栽培されていたという。日本へは1654年に中国の高僧、隠元によってもたらされたとされている。このため関西では藤豆(フジマメ)を隠元豆(インゲンマメ)と呼ぶことが多い。草丈は50~600センチくらいである。葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。小葉の形は幅の広い卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)はない。開花時期は7~10月である。葉の脇に淡い紅紫色または白の蝶形花をつける。花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。莢(さや)は扁平で、長さが4~10センチくらいになる。未熟果の莢(さや)を食用とするほか、種子を乾燥したものを生薬で白扁豆(はくへんず)といい、解毒剤や疲労回復薬として利用される。属名の Lablab はアラビア語でヒルガオを意味する言葉が転用された。種小名の purpureus は「紫色の」という意味である。写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Lablab purpureus★紫に染まる藤豆ぶらぶらと 蝶を思わす花と戯れ花図鑑植物図鑑PR