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蔓紫(ツルムラサキ)



蔓紫(ツルムラサキ)はツルムラサキ科ツルムラサキ属の蔓性多年草である。
園芸上は越年草として扱われる。
原産地は熱帯アジアである。
中国の南部や東南アジアで栽培され、中華料理の原料として利用されている。
日本でも観賞用や食用として栽培されている。
草丈は100~200センチくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、紅紫色を帯びる。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は7~10月くらいである。
葉の脇に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅色を帯びた白い花をつける。
花弁はなく、5枚の萼片もあまり開かない。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は球形の液果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、濃い紫色に熟する。
日本でも「インドのほうれん草」や中国名の落葵(ラオコエイ)の呼称で新野菜として注目されている。
果汁はかつて紫の染料やインクとして利用された。
属名の Basella はインドのマラバー地方での現地名からきている。
種小名の rubra は「赤色の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
学名:Basella rubra


★地味だけど何やら不思議な花つける
 蔓紫に興味深々





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