葉場山火口(ハバヤマボクチ) 秋の花 2010年10月17日 葉場山火口(ハバヤマボクチ)はキク科ヤマボクチ属の多年草である。本州の福島県から九州にかけて分布し、山地の草原などに生える。「葉場山」というのは草刈り場のある山のことである。「火口(ほくち)」というのは昔の人が火をつけるときに用いた綿毛のことである。かつては葉の裏側に密生する綿毛を乾燥させて「火口」に用いたという。草丈は1メートルから2メートルくらいである。根際から生える葉と茎につく葉がある。葉は三角状の矛形である。茎につく葉は、互い違いに生える(互生)。開花時期は10月ころである。上部で枝分かれをし、茎先に暗い紫色をした大きな花(頭花)を1つずつつける。花径は4センチから5センチくらいある。花は筒状花だけからなる。総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)は球形で、くも毛が生える。総苞片は開出(軸に対して垂直に立つこと)し、先は棘状に尖る。写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。学名:Synurus excelsus★我が身をば保つも難き大輪を 茎先につけ葉場山火口今日の花ドットコム花図鑑PR