毛夏の田村草(ケナツノタムラソウ) 秋の花 2010年10月18日 毛夏の田村草(ケナツノタムラソウ)はシソ科アキギリ属の多年草である。別名を深山田村草(ミヤマタムラソウ)ともいう。分類上は、夏の田村草(ナツノタムラソウ)の変種とされている。本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、高山や亜高山の湿った林の縁や湿地に生える。草丈は20センチから50センチくらいである。茎の断面は四角形である。葉は3出葉ないし1-2回羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。小葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7月から10月くらいである。茎の上部に花穂を直立し、淡い青紫色をした唇形の花を数段輪生させて円錐状につける。近縁種の秋の田村草(アキノタムラソウ)と比較した夏の田村草(ナツノタムラソウ)の特徴は、雄しべが花冠から突き出ることである。本種の場合は、花冠に軟毛が生えている。写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。学名:Salvia lutescens var. crenata★名前には似合わぬけれどじっくりと 秋深くまで花咲き続け今日の花ドットコム花図鑑PR