海菜(ワダン) 秋の花 2011年10月30日 海菜(ワダン)はキク科アゼトウナ属の越年草である。日本固有種である。千葉県から静岡県にかけてと伊豆諸島に分布し、海岸の崖や礫地に生える。和名の由来であるが、「わた」は海の古語で、「わた」+「菜」=「ワタナ」の転訛したものとの説がある。草丈は30~60センチくらいである。根は太くて長い。葉は円形ないしへら形で分厚く、根際から密生する。茎や葉を切ると白い乳液が出る。開花時期は7~11月である。花茎が放射状に出て斜上し、茎先に黄色い花(頭花)がたくさんつく。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。属名の Crepidiastrum はギリシャ語の「Crepis(フタマタタンポポ属)+astrum(似た)」からきている。種小名の platyphyllum は「広い葉の」という意味である。写真は11月につくば植物園で撮った。学名:Crepidiastrum platyphyllum★岩肌にへばりつき咲く黄の花は 海との縁をその名に刻み花図鑑植物図鑑PR