白花秋丁字(シロバナアキチョウジ) 秋の花 2011年10月17日 秋丁字(アキチョウジ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。本州の岐阜県から九州にかけて分布し、山野の木陰に生える。草丈は40~90センチくらいである。葉は幅の狭い卵形で、向かい合って生える(対生)。葉には柄があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は8~10月である。茎の先や葉の脇から花穂を出し、小さくて胴長の筒形をした花を横向きにつける。色の基本は青紫色だが、稀に白花も見られる。これを白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)ないし白花の秋丁字(シロバナノアキチョウジ)と呼んでいる。花の先は上下に開いた唇形である。花の中には雄しべ4本と花柱(雌しべ)1本がある。萼は先が5つに裂けている。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。和名の由来は、秋に丁字形の花をつけることからきている。属名の Plectranthus はギリシャ語の「plectron(距)+anthos(花)」からきている。距のある花の形から名づけられた。種小名の longituba は「長い管の」という意味である。品種名の albiflora は「白い花の」という意味である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Plectranthus longituba f. albiflora ★白花が清楚に咲いて秋丁字 大葉に映えて風にゆらゆらPR