爪蓮華(ツメレンゲ) 秋の花 2010年11月10日 爪蓮華(ツメレンゲ)はベンケイソウ科イワレンゲ属の多年草である。北海道と、関東地方以西の本州から九州にかけて分布し、山地の岩場などに生える。海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。名の由来は、葉が蓮の花のように輪生し、葉の先が尖って獣の爪のようだというところからきている。岩蓮華(イワレンゲ)によく似ているが、葉先の部分に違いがある。草丈は10センチから30センチくらいである。根際から生える葉には夏葉と冬葉がある。夏葉は披針形で、先が針状となる。冬葉は1センチ以下と小さい。開花時期は10月から11月である。茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を立て、白い小さな花をたくさんつける。花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべは5本である。裂開する前の葯(雄しべの花粉を入れる袋)が濃い赤色で目立つ。写真は11月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Orostachys erubescens(=Orostachys japonicus)★面白い形してるよ爪蓮華 下から上へ花を咲かせて今日の花ドットコム花図鑑PR