藪山査子(ヤブサンザシ) 果実・野菜 2011年10月29日 藪山査子(ヤブサンザシ)はユキノシタ科スグリ属の落葉低木である。分類体系によってはスグリ科とされる。本州から九州にかけて分布し、林の縁や明るい林の中などに生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。和名の由来は、実が山査子(サンザシ)に似ていて藪に生えることからきている。樹高は1メートルくらいである。樹皮は紫褐色で、縦に裂けて薄く剥がれる。葉は単葉で互い違いに生え(互生)、広めの卵形で3つから5つに裂ける。開花時期は4~5月である。雌雄異株である。葉脈に数個ずつ目立たない黄色の花をつける。5つの花弁に見えるものは萼で、萼は反り返る。結実期は10~11月である。雌株に球形の小さな球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)がなり、赤く熟す。食用にはならない。別名を黄鵯上戸(キヒヨドリジョウゴ)ともいう。属名の Ribes はデンマーク語の「ribs(赤い色のスグリ)」からきている。種小名の fasciculatum は「束になった」という意味である。写真は10月に小石川植物園で撮った。学名:Ribes fasciculatum★赤い実をつける日のんびり待ちながら 鳥はいつ来る藪山査子に花図鑑植物図鑑PR