枸杞(クコ) 秋の花 2011年11月11日 枸杞(クコ)はナス科クコ属の落葉低木である。北海道から沖縄にかけて分布し、道端や川岸などに生える。海外では、台湾、中国、朝鮮半島にも分布する。樹高は1~2メートルくらいである。枝は蔓状で細く、棘がある。葉は長さ2~3センチの長めの楕円形で軟らかく、向かい合って生える(対生)。開花時期は7~11月である。葉の脇に花径は1センチくらいの紫色ないし淡い紫色の花を1~4個くらいつける。花は「茄子」の花を小形にした感じである。花冠は鐘形で、先が5つに裂ける。萼片は5枚、雄しべは5本、雌しべは1本である。実は楕円形をした液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、熟すと赤くなる。実は枸杞子(くこし)と呼ばれ、生薬や枸杞酒、枸杞茶に用いられる。根皮は地骨皮(じこつぴ)と呼ばれ、解熱剤とする。葉は枸杞葉(くこよう)と呼ばれ、強壮薬とする。俳句では「枸杞の花」が春、「枸杞の実」が秋の季語である。属名の Lycium は中央アジアに生えていた「lycion(潅木名)」からきている。棘が多いという共通点があって転用された。種小名の chinense は「中国の」という意味である。写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Lycium chinense★実のことが気になることはわかるけど 忘れないでね花も咲くこと花図鑑植物図鑑PR