木白虹(モクビャッコウ) 秋の花 2011年11月06日 木白虹(モクビャッコウ)はキク科モクビャッコウ属の常緑低木である。小笠原諸島と沖縄に分布し、海岸の石灰岩地に生える。海外では、台湾、中国、フィリピンなどにも分布する。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。沖縄方言では「イシヂク」という。「石菊」の意味になる。樹高は30~80センチくらいである。枝分かれが多く、傘状の樹形となる。茎や葉には灰色の軟毛が密生しおり、全体が灰色に見える。開花時期は10~12月である。黄色い地味な花をつけるが、観賞価値はあまりない。まとまった樹形と葉が魅力の植物である。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。中国では薬用とされる。属名の Crossostephium はギリシャ語の「crosso(縁飾り)+stephium(花冠)」からきている。種小名の chinense は「中国の」という意味である。写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。学名:Crossostephium chinense★潮風は元気の基と姿よく 木白虹の備えた気品花図鑑植物図鑑PR