屋久島繻子蘭(ヤクシマシュスラン) 秋の花 2011年10月08日 屋久島繻子蘭(ヤクシマシュスラン)はラン科シュスラン属の多年草である。九州の南部と屋久島に分布し、山地の林の中に生える。草丈は10~20センチくらいである。茎はつけ根の部分が地を這い、上部は立ち上がる。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の中央に白い筋が入る。開花時期は10月である。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を密につける。唇弁のつけ根の膨れた部分が白くなる。和名の由来は、屋久島で発見され葉に「繻子」のような艶があるというところからきている。基本種は八丈繻子蘭(ハチジョウシュスラン)で、同一とする見解もある。属名の Goodyera はイギリスの植物学者「グッドイヤー(John Goodyer)さん」の名からきている。種小名の hachijoensis は「八丈島の」という意味である。変種名の yakushimensis は「屋久島の」という意味である。写真は10月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。学名:Goodyera hachijoensis var. yakushimensis★土地土地に少し異なる花がある 自然の示す不思議ここにも花図鑑植物図鑑PR