吾亦紅(ワレモコウ) 秋の花 2010年10月26日 吾亦紅(ワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、野山の草原に生える。昔から広く親しまれる山野草の1つである。海外では、朝鮮半島、中国、シベリア、ヨーロッパなどに分布する。漢字では「吾木香」「割木瓜」「我毛香」などの文字も充てられる。草丈は30センチから100センチくらいである。葉は茎の下部につくか、根際から伸びる。奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、5枚から13枚で1組となる。小葉の形は長めの楕円形である。茎につく葉は互い違いに生える。開花時期は7月から11月である。枝分かれした茎の先に、楕円形をした赤紫色の花穂をつける。1つの花は4枚の萼からなり、花弁はない。花穂の上から順に咲く。根茎は黒褐色で太く、生薬の地楡(じゆ)となる。下痢止めや、傷の止血、やけどに効くとされる。また、若葉は食用となり、和え物、油いため、佃煮などにする。俳句の季語は秋である。写真は10月に箱根湿生花園で撮った。学名:Sanguisorba officinalis★吾亦紅燃やす炎はさり気なく されど尽きない種火のように今日の花ドットコム花図鑑PR