白実の唐橘(シロミノカラタチバナ) 果実・野菜 2011年11月27日 唐橘(カラタチバナ)はヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木である。本州の茨城県から沖縄にかけて分布し、林の中に生える。海外では、台湾や中国にも分布する。別名を百両(ヒャクリョウ)ともいい、おめでたい木とされる。白実の唐橘(シロミノカラタチバナ)はその品種の1つである。特徴は、実の色が白いことである。樹高は30~50センチくらいである。幹は直立するが、万両(マンリョウ)のように上部で枝分かれをしない。葉は細くて大きな披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。葉には短い柄があり、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は7月である。葉の脇に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、淡い黄を帯びた白い花をまばらにつける。花弁は5枚で下向きに咲き、花弁の先が反り返る。萼片は5枚、雄しべ5本、雌しべ1本である。この花が橘(タチバナ)に似ているというのが名の由来である。花の後にできる実は球形で、9~10月ころに白く熟し、翌年まで落ちない。名の Ardisia はギリシャ語の「ardis(鎗先)」からきている。雄しべ葯の形が似ていることから名づけられた。種小名の crispa は「縮れた」という意味である。品種名の leucocarpa は「白い果実の」という意味である。写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。学名:Ardisia crispa f. leucocarpa★白い実もどこ渋いね黄味帯びて 唐橘は古典植物花図鑑植物図鑑PR