冬青(ソヨゴ) 果実・野菜 2010年12月25日 冬青(ソヨゴ)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木である。本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地に生える。海外では、中国、台湾にも分布する。樹高は5メートルから10メートルくらいである。和名の由来は、堅い葉が風にそよいでソヨソヨと音を立てることからきている。葉の形は卵形で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の長さは4センチから8センチくらいで、縁は波打っている。雌雄異株である。開花時期は5月から6月である。雌花は、葉の脇から花柄を出し、1個の小さな白い花をつける。花びらは5、6枚である。中心に大きな雌しべがあり、周りに小さな雄しべがある。雄花は枝分かれした花柄に数個の白い花をつける。花びらは4、5枚で、4、5個の雄しべがある。実は1センチくらいの球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、橙色から赤く熟する。材は白く緻密で、器具材、床柱などに使われる。別名を「ふくらしば」という。これは革質の葉を熱すると音を立てて弾けることからきている。種小名の pedunculosa は「花柄のある」を意味する。写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。花の写真は6月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。学名:Ilex pedunculosa★そよぐ葉の下で静かに顔を出す 冬青(ソヨゴ)の花は内気に見えて今日の花ドットコム花図鑑PR