黐躑躅(モチツツジ) 春の花 2011年04月21日 黐躑躅(モチツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。日本固有種である。本州の伊豆半島から岡山県にかけての太平洋側と四国に分布し、低山や丘陵地の林の縁などに生える。樹高は1~2メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉も枝も花も毛深く、触るとねばねばとひっついてくる。和名の由来は、鳥餅のように粘ることからきている。開花時期は4~5月である。葉の展開と同時に花を咲かせる。花径5~6センチくらいの淡い紅紫色をした漏斗状の花をつける。花冠は5つに深く裂け、上部の裂片の内側には濃い紅色の斑が入る。雄しべは5本である。花の後にできる実は長さ1センチくらいのさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。なお、白花のものもあり、白花黐躑躅(シロバナモチツツジ)という。上部の裂片の内側には黄緑色の斑が入る。また、園芸種には、大紫(オオムラサキ)、琉球躑躅(リュウキュウツツジ)、花車(ハナグルマ)などがある。属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。種小名の macrosepalum は「大きな萼のある」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Rhododendron macrosepalum★身を護る術は巧みな黐躑躅 絡めとります我が身に代えて今日の花ドットコム花図鑑PR