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清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ)

清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ)

清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
本州の関東地方南部から近畿地方南部にかけて太平洋側に分布し、他の植物があまり生えていない岩地に生える。
千葉県鴨川市の清澄山で採集された標本を基に昭和5年に命名された。
三葉躑躅(ミツバツツジ)の変種とも言われている。
樹高は2メートルくらいである。
枝先に広い菱形の葉を3枚輪になってつける(輪生)。
これが「三葉躑躅」の名の由来である。
葉には柄があり、縁にぎざぎざはない(全縁)。
開花時期は4~5月である。
葉に先立って、濃い紫紅色の花をつける。
雌しべが1本、雄しべが10本ある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
三葉躑躅(ミツバツツジ)と比べると、開花時期が少し遅く、花の色が濃い。
また、雄しべの数が三葉躑躅(ミツバツツジ)は5本である。
通称を岩躑躅(イワツツジ)という。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の kiyosumense は「清澄の」という意味である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Rhododendron kiyosumense


★清澄の山を真っ赤に染めて咲く
 三葉躑躅が春を知らせて


清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ)

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