清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ) 春の花 2011年04月20日 清澄三葉躑躅(キヨスミミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。本州の関東地方南部から近畿地方南部にかけて太平洋側に分布し、他の植物があまり生えていない岩地に生える。千葉県鴨川市の清澄山で採集された標本を基に昭和5年に命名された。三葉躑躅(ミツバツツジ)の変種とも言われている。樹高は2メートルくらいである。枝先に広い菱形の葉を3枚輪になってつける(輪生)。これが「三葉躑躅」の名の由来である。葉には柄があり、縁にぎざぎざはない(全縁)。開花時期は4~5月である。葉に先立って、濃い紫紅色の花をつける。雌しべが1本、雄しべが10本ある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。三葉躑躅(ミツバツツジ)と比べると、開花時期が少し遅く、花の色が濃い。また、雄しべの数が三葉躑躅(ミツバツツジ)は5本である。通称を岩躑躅(イワツツジ)という。属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。種小名の kiyosumense は「清澄の」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Rhododendron kiyosumense★清澄の山を真っ赤に染めて咲く 三葉躑躅が春を知らせて今日の花ドットコム花図鑑PR