蕗蒲公英(フキタンポポ) 春の花 2012年03月07日 蕗蒲公英(フキタンポポ)はキク科フキタンポポ属の多年草である。ユーラシア大陸に広く分布する。日本へは明治時代の中期に渡来した。和名は牧野富太郎博士がつけた。花が蒲公英(タンポポ)に似ており、葉が蕗(フキ)に似ているというところからきた名である。それまでは款冬(カントウ)と呼ばれていた。こちらのほうは、冬に氷を叩き割って生えるという意味がある。日本では主に栽培をされているが、野生化もしている。栽培されたものは福寿草(フクジュソウ)の代わりに正月用に使われる。葉を切り取って出荷するのだそうだ。草丈は30センチくらいである。根際から生える葉は蕗に似た腎臓形である。葉の裏には毛が生えている。茎にも数枚の葉が互い違いに生える(互生)。開花時期は室内で12月ころ、庭では2~4月になる。花径3センチくらいで、蒲公英(タンポポ)よりも少し小さい。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。葉は生薬で款冬花(かんとうか)といい、鎮咳・去痰作用がある。属名の Tussilago はラテン語の「tussis(咳)+ ago(駆逐する)」からきている。「咳を治す」という意味で名づけられた。種小名の farfara はラテン語で「フキタンポポ」を意味する。写真は5月に北大植物園で撮った。葉の写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Tussilago farfara★めずらしい蕗蒲公英の姿見て 思わず知らず笑みのこぼれて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR