細葉天南星(ホソバテンナンショウ) 春の花 2011年05月12日 細葉天南星(ホソバテンナンショウ)は、サトイモ科テンナンショウ属の多年草である。日本固有種である。本州の関東地方から近畿地方にかけて太平洋側に分布し、山地の林の中に生える。箱根や富士山でよく見られるという。草丈は40~80センチくらいである。葉は2枚が互い違いに生える(互生)。葉は10~20枚くらいに深く裂ける。裂片の形は線状披針形で細長い。それが和名の由来でもある。開花時期は4~6月くらいである。仏炎苞(サトイモ科の肉穂花序に見られる花序を被う大形の苞)は緑色で、白いストライブが入る。付属体がこん棒状ではなく、先が細いのが特徴である。花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)の集合果である。属名の Arisaema はギリシャ語の「aris(植物名の1つ)+haima(血)」からきている。血のような斑点が葉にある植物といった意味合いになる。種小名の angustatum は「狭くなった」という意味である。写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Arisaema angustatum★細い葉と緑の苞が違うんだ いろいろあるね天南星も今日の花ドットコム花図鑑PR