紋付雛罌粟(モンツキヒナゲシ) 春の花 2011年05月13日 紋付雛罌粟(モンツキヒナゲシ)はケシ科ケシ属の一年草である。原産地は西アジアやコーカサス地方である。日本でも帰化が確認されている。草丈は30~60センチくらいである。葉は羽状に裂け、互い違いに生える(互生)。葉には黒い小さな斑が入っている。開花時期は4~5月である。茎先に花径5~7センチくらいの赤い4弁花をつける。花びらのつけ根の部分には黒く大きな斑が入る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名はこれを「紋付」に見立てたものである。流通名をピエロともいう。これは花の姿をピエロにたとえたものである。属名の Papaver はラテン語の「papa(幼児に与える粥)」からきている。ケシの乳汁に催眠作用があるため、粥に混ぜて子どもを寝かせたという。種小名の commutatum は「変化した」という意味である。写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Papaver commutatum★戦火なき世界をつくる夢託し 花壇彩る紋付雛罌粟今日の花ドットコム花図鑑PR