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シラー・ペルビアナ

シラー・ペルビアナ

シラー・ペルビアナはユリ科ツルボ属の多年草である。
和名は大蔓穂 (オオツルボ)という。
原産地は地中海沿岸地方である。
日本へは明治時代の中期に観賞用として渡来した。
草丈は20~50センチくらいである。
根際から生える葉は幅の広い線形である。
開花時期は4~6月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、濃い青紫色をした星形の小さな花をたくさんつける。
花は下から上へと咲いていく。
花被片は6枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
ツルボ属は温帯地域などに100種くらい分布しているという。
属名の Scilla はギリシャ語の「skyllo(有害)」からきている。 地下茎部分が有毒であることから名づけられた。
種小名の peruviana は「ペルーの」という意味である。ペルー産ということではなく船の名前からきている。
写真は5月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Scilla peruviana


★紫の花はいかがと手を広げ
 君を手招く毒婦のように


シラー・ペルビアナ

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