石斛(セッコク) 春の花 2012年05月16日 石斛(セッコク)はラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。本州の東北地方から九州にかけて分布し、樹上や岩上に生える着生種である。観賞用に栽培もされている。海外では、中国にも分布する。草丈は5~25センチくらいである。葉は幅の広い披針形で、茎の上部につく。葉のつけ根の部分には葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)があり、茎を抱く。開花時期は5~6月である。茎先に1~2輪の花をつける。花径は2~3センチで、花の色は白ないし淡い紅色である。萼片3枚と側花弁2枚はほぼ同じ長さである。唇弁はやや短く、先が尖る。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。俳句では「石斛の花」が夏の季語である。蕾のときに全草を乾燥させたものを生薬で石斛(せっこく)といい、健胃、解熱、消炎、強壮などの薬効がある。属名の Dendrobium は「dendron(樹)+ bios(着生)」に由来する。種小名の moniliforme は「ネックレス状の」という意味である。写真は4月に太田市大光院の関東山野草展で撮った。学名:Dendrobium moniliforme★山に咲き淡き紅さす石斛は 磨かれ育ち色香彩なす植物図鑑花図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR