垣通し(カキドオシ) 春の花 2012年05月15日 垣通し(カキドオシ)はシソ科カキドオシ属の蔓性多年草である。北海道から九州にかけて分布し、道端や草地に生える。海外では、朝鮮半島、中国、シベリア東部にも分布する。草丈は10~25センチくらいである。夏になると蔓を1メートル以上も伸ばす。蔓が垣根の下を通り抜けるというのが和名の由来である。茎につく葉は腎臓形で丸く、周りには細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。茎に連なった葉の形から連銭草(レンセンソウ)の名もある。開花時期は4~5月である。葉の脇に淡い青紫色の花をつける。長さ15~25ミリくらいで唇形をしており、紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)などに似ている。花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。疳取草(カントリソウ)の別名もあるが、これは子どもの疳の虫を取るのに使われたということに由来する。属名の Glechoma はギリシャ語の「glechon(ハッカの1種)」からきている。種小名の hederacea は「キズタ属(Hedera)に似た」という意味である。変種名の grandis は「大きな」という意味である。写真は4月につくば植物園で撮った。学名:Glechoma hederacea var. grandis★可憐なる姿を見せて垣通 やがて来る夏ひた待つように花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR