樺太びらんじ(カラフトビランジ) 春の花 2011年05月04日 樺太びらんじ(カラフトビランジ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。原産地は、サハリン、シベリアで、高山に生える。昭和時代の初期に山野草ブームがあったそうである。その時代に当時の樺太の専門業者が内地に出荷したものが受け継がれているという。草丈は10~20センチくらいである。葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。開花時期は5~6月である。花の色は白く、花びらは5枚でつけ根の部分に萼筒がある。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Silene はギリシャ神話の「シレネス(Silenes、バッカスの養父)」からきている。この属には粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを酔って泡だらけになった様子にたとえた。種小名の sachalinensis は「サハリンの」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Silene sachalinensis★わからないどことつながるこの名前 山野草には謎が多くて今日の花ドットコム花図鑑PR