桷(ズミ) 春の花 2011年04月26日 桷(ズミ)はバラ科リンゴ属の落葉小高木である。北海道から九州にかけて分布し、山地や原野に生える。また、街路や公園、庭などに植えられる。海外では、朝鮮半島にも分布する。漢字では「棠梨」ないし「酢実」とも書く。和名の由来は、染み(ソミ)の転訛で、樹皮を煮出して黄色の染料に用いたことからきているという。樹高は3~8メートルくらいである。よく枝分かれし、小枝はしばしば棘状になる。若枝には毛がある。葉は円形または楕円形で、時に3つに裂け、互い違いに生える(互生)。開花時期は4~6月である。蕾の時は紅色をしているが、花が開くとほぼ白くなる。稀に淡いピンクのものもある。花弁数は5枚である。果実が成熟するのは9~10月である。果実は小球形で赤く熟する。材は櫛、器具材などに利用される。小林檎(コリンゴ)、小梨(コナシ)、姫海棠(ヒメカイドウ)、三葉海棠(ミツバカイドウ)などの別名がある。属名の Malus はギリシャ語の「malon(リンゴ)」からきている。種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。花の写真は4月につくば植物園で撮った。実の写真は9月に北大植物園で撮った。学名:Malus sieboldii★桷の実の熟す姿の愛らしく 思わず知らず頬を緩めて今日の花ドットコム花図鑑PR