桜薔薇(サクラバラ) 春の花 2011年05月16日 桜薔薇(サクラバラ)はバラ科バラ属の落葉低木である。中国の四川省や雲南省に分布する庚申薔薇(コウシンバラ:Rosa chinensis)と野茨(ノイバラ:Rosa multiflora)との自然交雑種だと推定されている。樹高は1~3メートルくらいである。葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互生(互い違いに生える)。小葉の形は細長い楕円形である。小葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4~5月である。桜(サクラ)に似た薄いピンク色のやや大きな花を咲かせる。花径は4~5センチくらいである。一重咲きの5弁花で、花びらのつけ根のほうは色が薄く、グラデーションが美しい。花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。命名をしたのは牧野富太郎博士である。別名を海棠薔薇(カイドウバラ)ともいう。これは海棠(カイドウ)の花に似ているところからつけられた。属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。種小名の uchiyama は小石川植物園の園丁長だった「内山富次郎さん」という意味である。写真は5月に小石川植物園で撮った。学名:Rosa uchiyama★さっそうと花を開いて桜薔薇 虫を手招き麗らかな春今日の花ドットコム花図鑑PR