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柊南天擬き(ヒイラギナンテンモドキ)



柊南天擬き(ヒイラギナンテンモドキ)はキンポウゲ科クサントリザ属の多年草(半低木)である。
1属1種である。
原産地は北アメリカである。
カナダから合衆国にかけて東海岸側に分布し、水辺などに生える。
和名は柊南天(ヒイラギナンテン)に似ているということなのだろうが、どこが似ているのかはっきりしない。
YListでは属名のクサントリザを標準和名としている。
英名はイエロールート(yellowroot)である。
「黄色い根」という意味になる。
草丈は40センチから90センチくらいである。
地下茎が伸びて繁殖する。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁には切れ込みがある。
開花時期は4月から5月である。
茎の上部に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな暗い紫色の花をたくさんつける。
花径は5ミリくらいである。
花びらのように見えるのは5枚の萼片である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
葉は秋に黄葉する。
植物体にアルカロイドの1種であるベルベリンが含まれており、薬用として利用される。
属名の Xanthorhiza はギリシャ語の「xanthos(黄色い)+rhizoid(根の)」からきている。
種小名の simplicissima は「まったく単一の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Xanthorhiza simplicissima

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