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穂咲きの碇草(ホザキノイカリソウ)



穂咲きの碇草(ホザキノイカリソウ)はメギ科イカリソウ属(エピメディウム属)の多年草である。
エピメディウム属は中国を中心に50種くらいが分布する。
日本にも碇草(イカリソウ)などが分布するので、属名の和名をイカリソウ属という。
原産地は中国で、湖北省、四川省などに分布する。
日本へは江戸時代の後期に薬用として渡来した。
茎や葉を乾燥したものを生薬の淫羊霍(いんようかく)といい、強壮、強精薬とする。
草丈は30センチから40センチくらいである。
地下茎は匍匐する。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
小葉は卵形で質が硬く、縁には少数の鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月である。
葉の脇から穂状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径5ミリくらいの小さな花をつける。
萼片は白ないし淡い紫色で8枚あり、花弁は黄色で4枚である。
花弁は萼片よりも小さい。
碇草(イカリソウ)のような長い距はない。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Epimedium は地名に由来する言葉で、イカリソウに転用された。
種小名の sagittatum は「やじり形の」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Epimedium sagittatum

★目立たない花は曲者隠された
 効能知れば人は振り向き



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