東唄(アズマウタ) 春の花 2012年05月06日 桜草(サクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。北海道から九州にかけて分布し、河原や山間の低湿地、草原などに生える。海外では、朝鮮半島や中国の東北部、東シベリアなどにも分布する。また、300ほどの園芸品種があり、その半数は江戸時代に改良されたものである。東唄(アズマウタ)もそうした園芸品種の1つである。本種は江戸時代の末期に作出された。さくらそう会の認定番号は262である。草丈は15センチから30センチくらいである。根際から生える葉は楕円形で皺が多く、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。葉の裏には毛が生えている。開花時期は4月から5月である。茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、大輪花(花径4~5センチ)をたくさんつける。花冠の裏側は淡い桃紫色で、白い斑点が入ることもある。花冠の表側は白い。花形はつけ根の細い桜弁、花のつき方はつかみ咲き、雌しべの形は短柱花である。属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。写真は4月に太田市大光院の関東山野草展で撮った。学名:Primula sieboldii 'Azumauta'★ふんにゃりと花を垂らした東唄 由来知らねど都会の風情花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR