愛鷹躑躅(アシタカツツジ) 春の花 2011年04月16日 愛鷹躑躅(アシタカツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。静岡県だけに分布するフォッサマグナ要素の植物で、愛鷹山や天子岳に自生する。純粋種は800~1500メートルの高さに分布する。低山になると山躑躅(ヤマツツジ)との交配種が多くなるそうである。裾野市の「市の花」に指定されている。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。樹高は2メートルから3メートルである。葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁に褐色の毛が生える。 開花時期は5~6月である。花径は3センチくらいで、花冠は5つに裂ける。小振りだが、たくさんの花がつく。花の色は紅紫色で、上部の裂片の内側には少し濃い色の斑が入る。これは蜜標と呼ばれるもので、虫に蜜の在り処を知らせるためのものである。雄しべは10本ある。花糸(雄しべの花粉を入れる袋についている柄)の下半部に毛が生える。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。和名は最初の発見地にちなんで牧野富太郎博士が命名した。属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。写真は4月に小石川植物園で撮った。学名:Rhododendron komiyamae★この花を見たいがために自生地は 人が群がる愛鷹躑躅今日の花ドットコム花図鑑PR