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愛鷹躑躅(アシタカツツジ)

愛鷹躑躅(アシタカツツジ)

愛鷹躑躅(アシタカツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
静岡県だけに分布するフォッサマグナ要素の植物で、愛鷹山や天子岳に自生する。
純粋種は800~1500メートルの高さに分布する。
低山になると山躑躅(ヤマツツジ)との交配種が多くなるそうである。
裾野市の「市の花」に指定されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は2メートルから3メートルである。
葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁に褐色の毛が生える。
開花時期は5~6月である。
花径は3センチくらいで、花冠は5つに裂ける。
小振りだが、たくさんの花がつく。
花の色は紅紫色で、上部の裂片の内側には少し濃い色の斑が入る。
これは蜜標と呼ばれるもので、虫に蜜の在り処を知らせるためのものである。
雄しべは10本ある。
花糸(雄しべの花粉を入れる袋についている柄)の下半部に毛が生える。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名は最初の発見地にちなんで牧野富太郎博士が命名した。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Rhododendron komiyamae


★この花を見たいがために自生地は
 人が群がる愛鷹躑躅


愛鷹躑躅(アシタカツツジ)

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