長葉紅葉苺(ナガバモミジイチゴ) 春の花 2011年04月15日 長葉紅葉苺(ナガバモミジイチゴ)はバラ科キイチゴ属の落葉低木である。本州の中部地方から九州にかけて分布し、山野に普通に生える。海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。東日本には近縁種の紅葉苺(モミジイチゴ)が分布する。樹高は1~2メートルである。幹や枝には棘が多い。葉は幅の狭い卵形で、互い違いに生える(互生)。稀に手のひら状に3つに裂けるものがある。葉のつけ根の部分は心形で、縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。開花時期は4~5月である。葉の展開直後に葉の脇に白い花を下向きにつける。集まった雄しべは柱状に直立する。花びらは5枚である。萼筒は杯形で、萼片の先は尖る。花の後にできる実は直径1センチくらいのキイチゴ状果(集合核果)で、6~7月に黄橙色に熟する。秋には美しく紅葉する。属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。種小名の palmatus は「手のひら状の」という意味である。写真は4月に小石川植物園で撮った。学名:Rubus palmatus★紅葉の姿もきっと見に来てね 小さな花が呟くように今日の花ドットコム花図鑑PR