広葉の甘菜(ヒロハノアマナ) 春の花 2012年03月01日 広葉の甘菜(ヒロハノアマナ)はユリ科アマナ属の多年草である。広葉甘菜(ヒロハアマナ)の別名がある。日本固有種である。本州の東北地方から九州にかけて分布し、山地の林の中や明るい草地に生える。環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。草丈は15~20センチくらいである。葉は線形で、幅が1~2センチと広く、長さは30センチくらいある。葉の中央に白い線が1本入るのが特徴である。開花時期は3~4月である。茎先に1つの花をつける。花びら(花被片)は6枚で白く、紫色の筋が入る。日が差さないと花は開かない。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。「甘菜」の名の由来は、地中の鱗茎が食用になり、それが甘いことからきている。属名の Amana は「アマナ」のことである。種小名の latifolia は「広葉の」という意味である。写真は3月に練馬区の牧野記念庭園で撮った。学名:Amana latifolia★さり気なく春の訪れ伝え咲く 広葉甘菜の小さな命PR