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屋久島馬酔木(ヤクシマアセビ)



屋久島馬酔木(ヤクシマアセビ)はツツジ科アセビ属(ピエリス属)の常緑低木である。
ピエリス属はアジアや北アメリカに数種とその変種が分布する。
日本にも馬酔木(アセビ)などが分布し、属名の和名をアセビ属という。
本種は馬酔木(アセビ)の地域固有変種である。
鹿児島県の屋久島にのみ分布し、標高1000メートル以上の山地に生える。
基本種に比べると矮性で、背丈が低い。
また、基本種では花序が垂れ下がるが、本種は立ち上がる。
樹高は1メートル程度である。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月くらいである。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、壺形の白い小さな花をにたくさんつける。
花冠の先は浅く5つに裂ける。
花の後にできる実は扁球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、上向きにつく。
枝葉にアセボチンという有毒成分を含み、有毒植物である。
属名の Pieris はギリシャ神話の詩の女神ミューズが住んでいたマケドニアの地名「ピエリス(Pieris)」 からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
変種名の yakushimensis は「屋久島の」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Pieris japonica var. yakushimensis

★大き目の白い花房立ち上げて
 個性を示す屋久島馬酔木




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