小梅(コウメ) 春の花 2012年02月26日 小梅(コウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。庭木用、果樹用として各地に植えられている。分類上は、梅(ウメ)の変種とされている。信州で多く見られることから信濃梅(シナノウメ)の別名がある。同様な理由から甲州梅(コウシュウウメ)と呼ぶ地域もある。栽培は江戸時代から行われてきた。樹高は2~6メートルくらいである。幹はよく枝分かれをする。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉には柄があって先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。梅(ウメ)の葉よりも小振りである。開花時期は3月である。葉の展開に先立って花を咲かせる。花径は2センチ前後で、白い5弁花である。一重咲きで花びらは平らに開き、よい香りがする。萼片は5枚で、紫色を帯びた緑色である。雄しべはたくさんあり、雌しべは1本である。花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、6~7月に黄色く熟する。実の径は15ミリくらいで、梅(ウメ)よりも小さい。実は梅干として食用にされる。俳句では「梅の花」が春の季語、「梅の実」は夏の季語である。属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。種小名の mume は「梅」のことである。変種名の microcarpa は「小さい果実の」という意味である。写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。学名:Prunus mume var. microcarpa★果樹園で花を開いた信濃梅 君がなるのかあの梅干に花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR