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小梅(コウメ)

小梅(コウメ)

小梅(コウメ)はバラ科サクラ属の落葉小高木である。
庭木用、果樹用として各地に植えられている。
分類上は、梅(ウメ)の変種とされている。
信州で多く見られることから信濃梅(シナノウメ)の別名がある。
同様な理由から甲州梅(コウシュウウメ)と呼ぶ地域もある。
栽培は江戸時代から行われてきた。
樹高は2~6メートルくらいである。
幹はよく枝分かれをする。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があって先は尾状に尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
梅(ウメ)の葉よりも小振りである。
開花時期は3月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花径は2センチ前後で、白い5弁花である。
一重咲きで花びらは平らに開き、よい香りがする。
萼片は5枚で、紫色を帯びた緑色である。
雄しべはたくさんあり、雌しべは1本である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、6~7月に黄色く熟する。
実の径は15ミリくらいで、梅(ウメ)よりも小さい。
実は梅干として食用にされる。
俳句では「梅の花」が春の季語、「梅の実」は夏の季語である。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の mume は「梅」のことである。
変種名の microcarpa は「小さい果実の」という意味である。
写真は3月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Prunus mume var. microcarpa


★果樹園で花を開いた信濃梅
 君がなるのかあの梅干に


小梅(コウメ)

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