大実山査子(オオミサンザシ) 春の花 2011年05月10日 大実山査子(オオミサンザシ)はバラ科サンザシ属の落葉高木である。中国北部、朝鮮半島、東シベリアに分布している。中国では果樹として栽培もされている。別名を大山査子(オオサンザシ)ともいう。樹高は5~7メートルくらいである。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。開花時期は4~5月である。小さな白い5弁花を球状にたくさんつける。花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が食べられる部分になった果実)で径が2~3センチあり、秋に赤く熟する。生食ができ、ゼリーなどにも加工される。実を乾燥させたものを生薬の山査子 (さんざし)といい、健胃、整腸などの薬効がある。属名の Crataegus はギリシャ語の「kratos(力)+agein(持つ)」からきている。材が堅いことから名づけられた。種小名の pinnatifida は「羽状中裂の」という意味である。花の写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。実の写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Crataegus pinnatifida★よく熟れた大実山査子美味しそう 秋の陽射しに照り輝いて今日の花ドットコム花図鑑PR