唐樒(トウシキミ) 春の花 2015年05月17日 唐樒(トウシキミ)はシキミ科シキミ属(イリキウム属)の常緑高木である。分類体系によっては(APGIII)マツブサ科とされる。イリキウム属は東アジアや北アメリカに40種くらいが分布する。日本にも樒(シキミ)などが分布し、属名の和名をシキミ属という。本種の原産地は、中国の広西チワン族自治区やベトナムの北部である。また、中国の南部やベトナム、インドなどで商品栽培されている。別名を、大茴香(ダイウイキョウ)や八角(ハッカク)という。英名はスターアニス(star anise)である。古くから中華料理の香辛料として用いられてきた。また、生薬名を大茴香(だいういきょう)といい、健胃薬、鎮痛薬としても利用される。最近では、インフルエンザの治療薬タミフルの原料として脚光を浴びている。樹高は10メートルから15メートルくらいである。葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。開花時期は3月から5月で、秋にも花を咲かせる。花は球形の両性花である。花の色は黄白色、赤、濃い紅色などがある。花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、6個から8個が放射状につく集合果である。実の形が有毒な樒(シキミ)と紛らわしいため誤食事故が起きている。属名の Illicium はラテン語の「illicio(誘惑する)」からきている。植物体に芳香があることから名づけられた。種小名の verum は「純正の」という意味である。写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Illicium verum★なるほどねこれがいわゆる唐樒 欠かせぬ味を中華に添えて花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E6%98%A5%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E5%94%90%E6%A8%92%EF%BC%88%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%83%9F%EF%BC%89" /> -->