八重咲き草の王(ヤエザキクサノオウ) 夏の花 2015年05月16日 草の王(クサノオウ)はケシ科クサノオウ属(ケリドニウム属)の越年草である。ケリドニウム属については狭義の見解と広義の見解がある。違いはアジアに分布するものとヨーロッパに分布するものを区別するかどうかである。広義の場合は1属1種としてとらえる。狭義の場合は、日本と朝鮮半島、中国に分布するものだけを草の王(クサノオウ)と呼ぶ。日本では北海道から九州にかけて分布し、林の縁や土手などに生える。これに対してヨーロッパから西アジアにかけて分布するを洋種草の王(ヨウシュクサノオウ:Chelidonium majus subsp. majus)と呼んでいる。八重咲き草の王(ヤエザキクサノオウ)はこの洋種草の王(ヨウシュクサノオウ)から作出された園芸品種である。草丈は30センチから90センチくらいである。茎は中空である。葉は羽状に1回から2回深く切れ込み、互い違いに生える(互生)。開花時期は5月から9月である。葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、数輪の花をつける。花の色は鮮やかな黄色で、雄しべが花弁化している。花径は3センチくらいである。茎や葉の黄色の汁液にはアルカロイドを含み、有毒である。なお、「草の王」の名の由来については、「薬草の王様」説などいくつかの説がある。属名の Chelidonium はギリシャ語の「chelidon(ツバメ)」からきている。母ツバメがこの草の汁で雛鳥の眼を洗って視力を強めるとされた。種小名と亜種名の majus は「巨大な」という意味である。園芸品種名の Flore Pleno は「八重咲きの花の」という意味である。写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。学名:Chelidonium majus subsp. majus 'Flore Pleno'★八重咲きの姿はどこか洋風か 草の王とは思えぬ姿花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E8%8D%89%E3%81%AE%E7%8E%8B%EF%BC%88%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%82%A6%EF%BC%89" /> -->