三椏(ミツマタ) 春の花 2012年02月17日 三椏(ミツマタ)はジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木である。原産地は中国の南部である。日本へは室町時代に渡来した。虫の害を受けにくいことから主に紙幣や証券用紙の原料として利用されている。また、四国や九州では野生化している。樹高は1~2メートルである。葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。葉の表面は鮮やかな緑色で、裏面には毛が密生する。開花時期は2~4月である。葉の展開に先立って花をつける。沈丁花(ジンチョウゲ)と同じように花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片である。花にはよい香りがあり、黄色い色をしている。花はボンボンのように密集しているが、よく見ると4枚の萼片を持つ花の集まりである。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。三椏(ミツマタ)という和名の由来は、枝が三つに分かれるところからきている。沈丁花(ジンチョウゲ)の仲間とは思いにくいが、沈丁花(ジンチョウゲ)も枝が三つに分かれるし、花の形もよく似ている。中国名は「黄瑞香」という。俳句では「三椏の花」が春の季語である。属名の Edgeworthia はイギリスの植物学者「エッジワース(M. P. Edgeworth)さん」の名からきている。種小名の chrysantha は「黄色の花の」という意味である。写真は2月に向島百花園で撮った。学名:Edgeworthia chrysantha★俯けど色鮮やかな黄金色 隠せぬ思い色に映して花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR