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ブラックベリー



ブラックベリー(black berry)はバラ科キイチゴ属(ルブス属)の落葉低木である。
ルブス属は北半球を中心に数百種が分布する。
また、多くの栽培品種が作出されている。
日本ではこの仲間を木苺(きいちご)と総称しており、属名の和名をキイチゴ属という。
本種の原産地は北アメリカ(ないしアルメニア)である。
日本へは明治時代の初期に北海道開拓使によって導入された。
植物学では、和名は西洋藪苺(セイヨウヤブイチゴ)といい、ブラックベリーは別名の扱いである。
日本では稀に栽培されている。
また、日本各地で野生化している。
たとえば、北海道のブルーリストではA3ランク(北海道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に選定されている。
樹高は1メートルくらいである。
直立性のものと蔓性のものがある。
枝や葉には大きな棘が密生する。
しかし、最近売られている園芸品種には棘はない。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は卵形で、葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白ないし淡い紅紫色を帯びた5弁花をつける。
花びらの数は6枚や7枚のものもある。
花の後にできる実は、小さい核果(水分を多く含み中に種が1つある)がたくさん集まってできた球形の集合果である。
実は黄緑色から赤紫色に変わり、やがて黒く熟する。
ほんのりと甘いが、酸っぱさのほうが強いので生食には向かず、ジャムなどに加工される。
アントシアニンなどのポリフェノールが含まれている。
花言葉は「あなたとともに」である。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の fruticosus は「低木状の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
栽培品種のウォシュタ(Ouachita)である。
アーカンソー大学が2003年に発表した棘なし直立性の品種である。
品種名はアーカンソー州を流れる川の名に由来する。
学名(広義):Rubus fruticosus/(標準):Rubus armeniacus

★熟す日を待っていてねと笑み浮かべ
 ピンクの花は滴に濡れて



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