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ファケリア・カンパヌラリア



ファケリア・カンパヌラリアはハゼリソウ科ハゼリソウ属の一年草である。
分類体系によってはムラサキ科とされる。
属名の読み方は「ファセリア」とするものもある。
葉芹草(ハゼリソウ:Phacelia tanacetifolia)の近縁種である。
ハゼリソウ属は南北アメリカに100種くらいが分布する。
本種の原産地は北アメリカのカリフォルニア州やアリゾナ州で、砂礫地に生える。
英名はカリフォルニア・ブルーベル(California bluebell)である。
草丈は15~30センチくらいである。
葉は卵円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があり、不規則に深く切れ込む。
葉には長い柄がある。
開花時期は4~6月である。
茎先に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、花径3センチくらいの濃い青色の花をつける。
花冠は鐘状で、先は5つに裂ける。
雄しべは5本で、白い葯(雄しべの花粉を入れる袋)が目立つ。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Phacelia はギリシャ語の「phakelos(束)」からきている。茎先に多くの花をつけることから名づけられた。
種小名の campanularia は「鐘形の」という意味である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Phacelia campanularia


★アリゾナの砂漠に生えるブルーベル
 雄しべが目立ち風鈴のよう




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