鬼野老(オニドコロ) 夏の花 2015年08月12日 鬼野老(オニドコロ)はヤマノイモ科ヤマノイモ属(ディオスコレア属)の蔓性多年草である。ディオスコレア属は世界の温帯や熱帯に600種以上が分布する。日本にも山芋(ヤマノイモ)などが分布し、属名の和名をヤマノイモ属という。本種は北海道から九州にかけて分布し、山野の草地や川岸などに生える。海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。地下の根茎は太く長く伸びてひげ根を出す。地上に伸びる茎は右巻きの蔓を出し、木に絡みついて生長する。蔓の長さは数メートルになる。葉は円心形から三角状の心形で先は長く尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。長さは5センチから12センチあり大きい。葉は互い違いに生える(互生)。山芋(ヤマノイモ)とよく似ているが、こちらは向かい合って生える(対生)。また、山芋(ヤマノイモ)にはムカゴがつく。開花時期は7月から8月である。雌雄異株である。花径は2ミリくらいで、花の色は黄緑色である。花被片は6枚、雄しべは6本である。雄花は花穂が直立し、雌花は細長い花穂が垂れ下ってつく。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け種子が散布される果実)で、3個の翼があり、穂状に並んでつく。「野老」の名は、ひげ根の多い根茎を老人になぞらえたものである。「鬼」は近縁種よりも葉が大きいことからきている。根茎には苦みがあり、有毒である。生薬名を菟かい(ひかい)といい、魚毒として利用された。花言葉は「子だくさん」である。属名の Dioscorea はギリシャの医師で植物学者だった「ディオスコリデス(Pedanius Dioscorides, 40-90AD)」の名からきている。種小名の tokoro は日本名の「トコロ」からきている。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Dioscorea tokoro★絡みつき野性の力見せつけて 鬼野老咲く太陽の下花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR PR" dc:identifier="http://kisetunohana2.blog.shinobi.jp/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1/%E9%AC%BC%E9%87%8E%E8%80%81%EF%BC%88%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%AD%EF%BC%89" /> -->