鈴懸草(スズカケソウ) 夏の花 2012年07月19日 鈴懸草(スズカケソウ)はゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草である。分類体系によってはオオバコ科とされる。本州の岐阜県、鳥取県と四国の徳島県に分布し、林の中に生える。海外では、中国にも分布している。江戸時代から園芸植物として知られていたが、自生地がわからなかった謎の植物であった。日本に自生するものはないとの考え方もある。環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。草丈は100~150センチくらいである。茎は斜上し、先が垂れ下がる。葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。葉の先は尖り、縁には三角状のぎざぎざ(鋸歯)がある。茎や葉には長い軟毛が生える。開花時期は7~8月である。葉の脇ごとに球形の花序を出し、長さ7ミリくらいの濃い紫色をした花をたくさんつける。花冠は筒状で、先は4つに裂ける。雄しべは2本で、花の外へ飛び出す。花の後にできる実は卵円形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。和名の由来は、花のつき方が鈴懸(山伏の衣装)に似ていることからきている。属名の Veronicastrum はラテン語の「Veronica(クワガタソウ属)+astrum(似ている)」からきている。種小名の villosulum は「細長い軟毛のややある」という意味である。写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。学名:Veronicastrum villosulum★鮮やかな紫色で花咲けば その美しさ何に譬えん花図鑑植物図鑑|味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|PR