赤升麻(アカショウマ) 夏の花 2011年06月19日 赤升麻(アカショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。日本固有種である。本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地の林の縁などに生える。和名の由来は、根茎の皮が赤いことからきている。草丈は40~80センチくらいである。根際から生える葉は3回3出複葉である。3出複葉は三つ葉のことで、枝分かれを繰り返した先に三つ葉をつけて1枚の葉となる。小葉の形は細長い卵形である。先は尾状に鋭く尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。開花時期は5~7月くらいである。茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな5弁花をたくさんつける。花序はあまり枝分かれをしないこと、下に垂れずに横に広がること、花弁と雄しべが同じくらいの長さであることなどが特徴である。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。属名の Astilbe はギリシャ語の「a(無)+stilbe(光沢)」からきている。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられた。種小名の thunbergii はスウェーデンの植物学者で日本の植物を研究した「ツンベルクさんの」という意味である。写真は6月に小石川植物園で撮った。学名:Astilbe thunbergii★掘り起こし根っこ調べてみたいけど それも叶わず隔靴掻痒花図鑑植物図鑑PR